社会を変えることは可能だと証明された、市民による偉大な勝利!
反政府デモの勝利
ひとまず市民の勝利で終わった香港のデモ活動。
日本でも情報が広がって応援していた方も多いのではないでしょうか?
中国共産党といえば一党独裁体制で、日本の共産党と違って不信感を持つ人が多いですね。
なので今回のデモによって香港の自由が市民の行動によって守られたのはホントに喜ばしく思います。
人口700万人の香港で100万人規模のデモ活動、つまり7人に1人が参加していたということです。なかには中学生も多く、学校で話し合ってグループでデモ活動に参加したという情報も。
中学生でさえ真剣に考えざるをえないことから、今回のことの重大性がどれほどのことか分かりますね。
さて、今回これほどの規模のデモが行われた原因は何だったのか?
あらためて振り返りたいと思います。
なぜ大規模デモが起きるか
香港ではデモ活動が大規模化する傾向にあります。
それはなぜかというと。
香港では「一国二制度」が適用されています。分かりやすく解説すると、中国という国に属しながら独立した地域ということです。
日本では考えられないことですが、一般的な中国本土の地域では中国共産党の支配下にあって自由がありません。
「自由」を具体的に言うと
などなど
しかし近年、香港ではこうした自由が中国政府に脅かされつつあります。
中国が経済的に成長していることから、その恩恵を得るため香港議会でも中国本土寄りになっています。
そうしたことから、選挙以上にデモ活動は市民の意見を示す重要なものとなっています。
逃亡犯条例改正案
ようやく本題に入りたいと思います。
デモのきっかけとなったのは香港市民の自由を奪う逃亡犯条例改正案でした。
どんな改正案かというと、「香港にいる犯人容疑者を中国本土に引き渡せ」というもの。
人権の保障されない中国本土への容疑者引き渡しは、市民にとって絶対阻止しなければいけないほど重要です。たとえば中国批判していた容疑者を別件で身柄を引き渡しを強制し、処罰することも可能になってしまいます。
これは将来にわたって香港自治を守る重要なことですから中学生が行動を起こすのもわかるかと思います。
そうした香港市民の努力の結果、100万人規模のデモとなり、無事に改正案を中止することができました。
しかし、この問題はまだ終わりではありません。
まだ一時の勝利に過ぎません。
条約改正案は無期限での延期にすぎないからです。
香港政府「決して撤回はしない」
中国政府「延期の支持・尊重・理解。しかし改正支持は揺るぎない」
と、それぞれ表明しています。
この発表に市民は反発していて、引き続きデモを続けるようです。
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こういった問題は香港に限ったことではないと思っています。
必ずしも議会が市民のために活動するとは限りません。そういったとき、選挙だけでなくデモ活動も有効な意思表示の一つではないでしょうか。
日本ではデモに関して冷めた目で見られる傾向があります。
しかし、今回の香港での市民の勝利はデモの重要性を証明されました。
もし、今回のニュースで政治について考えるきっかけとなったとしたら、ぜひ投票やデモ活動といった行動につながればと思います。
各国がお互いを見習って民主主義を成熟させていければ素晴らしいことです。